飲食店でも業務改善助成金は使える?

まず知っておきたい基本ルールを解説します。

最低賃金の上昇や人件費高騰が続く中、飲食店経営で大きな課題となっているのが

「人件費を上げたいが、利益が厳しい」という問題です。

特に飲食店では

・アルバイト比率が高い
・最低賃金の影響を受けやすい
・人手不足が続いている

といった背景もあり、賃上げ対応に悩まれている店舗も多いのではないでしょうか。

そんな中、近年注目されているのが「業務改善助成金」です。

今回は、飲食店でも活用しやすい業務改善助成金について、基本的な内容を整理したいと思います。


目次

業務改善助成金とは?

業務改善助成金とは?

従業員の賃金を引き上げ、そのうえで業務効率化につながる設備投資等を行った場合に、その費用の一部を助成する制度

簡単に言うと「賃上げ+生産性向上」を支援する制度です。


飲食店は相性が良い業種

業務改善助成金は、特に飲食店と相性が良い制度です。

・最低賃金の影響を受けやすい
・アルバイトスタッフが多い
・人手不足が深刻
・設備投資による効率化がしやすい

という特徴が飲食店にはあるためです。

例えば

・セルフレジ
・モバイルオーダー
・POSレジ
・券売機
・シフト管理システム

などは、飲食店で導入されるケースも多く業務改善助成金と組み合わせやすい設備です。


個人経営の飲食店でも使える?

ここはかなり質問が多いポイントになります。

業務改善助成金は

法人だけでなく、個人事業主の飲食店でも対象となる可能性があります。

・個人経営の居酒屋
・ラーメン店
・カフェ
・定食屋

などでも活用されているケースがあります。

「法人じゃないから助成金は使えない」

と思われている方も多いですが、そうではありません。


何をすれば助成金が出るの?

基本的な流れとしては、

① 従業員の賃金引上げ
② 業務効率化のための設備投資

この2つを行う必要があります。

「単純に設備を買えば助成される」

という制度ではありません。


飲食店で多い対象設備

飲食店では、例えば次のような設備が検討されるケースがあります。

・POSレジ
・モバイルオーダー
・セルフレジ
・券売機
・配膳ロボット
・勤怠管理システム

などが挙げられます。

人手不足対策や、業務効率化につながる設備が中心となります。


「先に買う」は危険

実務でかなり重要なのがこの部分になります。

助成金は申請前に設備を購入してしまうと対象外になる可能性があります。

飲食店では「忙しいから先に導入してしまった」

というケースも少なくありません。

しかし、順番を間違えると助成対象外になる可能性があるため、注意が必要です。


アルバイトも対象になる?

飲食店ではアルバイトスタッフが多いため、ここも重要です。

ただ、令和8年度は制度変更があり、

賃上げ対象者について雇用保険加入要件

が入っています。

・週20時間未満勤務
・雇用保険未加入アルバイト

などの場合は、注意が必要です。

昨年と同じ感覚で考えると、対象人数が変わる可能性があります。


飲食店で特に重要な「最低賃金」

飲食店は、最低賃金の影響を非常に受けやすい業種です。

特に最近では

・時給上昇
・採用難
・深夜人材不足

などもあり、人件費負担が大きくなっています。

そのため、「どうせ賃上げするなら、助成金を活用する」

という考え方はかなり重要だと思います。


「助成金ありき」で考えないことも重要

一方で、「助成金が出るから導入する」

という考え方だけでは危険であるとも考えられます。

本当に重要なのは

・店舗に必要な設備か
・人件費削減につながるか
・業務効率化できるか

という点です。

助成金はあくまで補助であり、経営改善が前提になります。


飲食店は今後さらに対応が必要

今後も最低賃金は上昇傾向が続く可能性があります。

そのため飲食店では

・少人数運営
・効率化
・DX化

がさらに重要になると考えられます。

業務改善助成金は、そのきっかけとして活用しやすい制度です。


まとめ

業務改善助成金は、

・賃上げ
・設備投資
・業務効率化

を支援する制度です。

特に飲食店では、

・モバイルオーダー
・POSレジ
・券売機
・セルフレジ

などとの相性が良く、活用しやすい業種と言えます。

一方で

・申請前購入
・対象者要件
・賃上げ条件

など、注意点もあります。

制度変更も多いため、事前確認が非常に重要です。


社会保険労務士渡邉事務所では

社会保険労務士渡邉事務所では、

・業務改善助成金の対象確認
・飲食店向け設備投資相談
・賃上げ設計
・申請サポート

などを行っております。

最低賃金対応や人件費対策にお悩みの飲食店様は、お気軽にご相談ください。

サービスに関するご相談・お見積りのご依頼は
下記より気軽にお問合せください


Q&A

個人経営の飲食店でも業務改善助成金は使えますか?

はい。要件を満たせば個人事業主でも対象となる可能性があります。

アルバイトの賃上げも対象になりますか?

対象になるケースがありますが、令和8年度は雇用保険加入要件に注意が必要です。

モバイルオーダーは助成対象になりますか?

業務効率化につながる設備として対象となる可能性があります。

設備を先に買ってしまっても大丈夫ですか?

申請前購入は対象外となる可能性があるため注意が必要です。


この記事を書いた人

社会保険労務士 渡邉事務所
渡邉拓弥

渡邉事務所代表。さいたま市を中心に助成金申請・労務管理・就業規則・障害年金など中小企業をサポート。

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