飲食店が業務改善助成金で食器洗浄機を導入するメリット

~洗い場の負担軽減と人件費対策を同時に実現~

飲食店経営において、人手不足は大きな課題の一つです。

特に最近は最低賃金の上昇も続いており、

「時給を上げないと人が集まらない」

という声を多く耳にします。

一方で、人件費が上がるからといって、その分をすべて価格転嫁できるわけではありません。

そこで注目されているのが、業務改善助成金を活用した設備投資です。

今回は、飲食店で特に導入効果を感じやすい「食器洗浄機」についてご紹介します。


目次

洗い場は意外と時間を使っています

飲食店では営業中の接客や調理に目が向きがちですが、実際には閉店後の洗い場作業にも多くの時間が使われています。

例えば、さいたま市内で居酒屋を経営しているケースを考えてみましょう。

22時閉店後、

・グラス
・ジョッキ
・皿
・小鉢

などを片付けるために、アルバイト2名が30分ずつ洗い場に入っているとします。

合計すると毎日1時間分の人件費が発生しています。

時給1,200円の場合、

1日あたり1,200円

1か月(25日営業)で30,000円

年間では約36万円です。

もちろん洗い物は必要な業務ですが、店舗の売上を直接生み出す仕事ではありません。

だからこそ、効率化できる余地が大きい業務でもあります。


食器洗浄機の導入費用はどれくらい?

飲食店向けの業務用食器洗浄機は、

・本体
・設置工事
・給排水工事

を含めると、

おおよそ80万円~120万円程度

になるケースが多くあります。

今回は分かりやすく、

導入費用100万円として考えてみます。


業務改善助成金を活用した場合

埼玉県の最低賃金は現在1,150円です。

そのため、業務改善助成金の助成率は3/4となります。

ただし、業務改善助成金は単純に100万円の3/4が支給されるわけではありません。

賃上げ人数や引上げ額に応じて上限額が決まっています。

例えば、

雇用保険に加入しているアルバイト5名の時給を50円引き上げた場合、

助成上限額は70万円です。


つまり、

食器洗浄機導入費用 100万円

助成金 70万円

自己負担 30万円

という形になります。

100万円の設備投資と聞くと大きな負担に感じますが、実際には30万円程度の負担で導入できる可能性があります。


導入後に期待できる効果

仮に洗い場作業が、

導入前 60分

導入後 20分

になった場合、

毎日40分の削減です。

25日営業なら、

約16時間の削減。

年間では約200時間近い作業時間の削減になります。

また、

・閉店作業の短縮
・スタッフの負担軽減
・残業削減
・洗浄品質の均一化

といった効果も期待できます。


実際におすすめしたい店舗

食器洗浄機は特に、

・居酒屋
・焼肉店
・定食屋
・中華料理店

など、食器の使用量が多い店舗と相性が良い設備です。

反対に、テイクアウト専門店やカフェなどでは、別の設備の方が効果的なケースもあります。

大切なのは、「助成金が使えるから導入する」のではなく、

「店舗の課題を解決できるか」という視点です。


最低賃金対策にもつながる

今後も最低賃金は上昇していく可能性が高いと言われています。

そのため、

単純に時給を上げるだけではなく、

生産性を高めながら賃上げに対応していくことが重要になります。

業務改善助成金は、そのための制度です。

食器洗浄機のように効果が分かりやすい設備は、初めて助成金を活用する飲食店にもおすすめです。


まとめ

食器洗浄機は、飲食店にとって非常に効果が見えやすい設備投資の一つです。

例えば100万円の設備でも、

賃上げ要件を満たすことで、70万円の助成を受けられる可能性があります。

結果として、30万円程度の自己負担で導入できるケースもあります。

洗い場作業の短縮は、

・人件費削減
・残業削減
・スタッフ満足度向上

にもつながります。

人手不足や最低賃金の上昇に悩まれている飲食店様は、一度検討してみてはいかがでしょうか。


社会保険労務士渡邉事務所では

社会保険労務士渡邉事務所では、飲食店向けの業務改善助成金申請をサポートしております。

「うちの店でも対象になるのか分からない」

「食器洗浄機やPOSレジを導入したいが、助成金が活用できるのか知りたい」

「従業員の賃上げを検討しているが、どのように進めればよいか相談したい」

このようなお悩みに対し、対象要件の確認から設備選定のご相談、賃上げ計画の作成、申請手続きまで一貫して対応しております。

業務改善助成金は、設備を導入して終わりではありません。

賃上げと生産性向上を両立し、今後の人件費上昇にも対応できる店舗づくりが重要です。

埼玉県を中心に全国対応しておりますので、業務改善助成金の活用をご検討中の飲食店様は、お気軽にご相談ください。

サービスに関するご相談・お見積りのご依頼は
下記より気軽にお問合せください

個人経営の飲食店でも業務改善助成金は申請できますか?

はい。法人だけでなく、個人事業主の飲食店でも要件を満たせば申請できます。

食器洗浄機は業務改善助成金の対象になりますか?

生産性向上につながる設備として対象になる可能性があります。ただし、事前の申請と交付決定が必要です。

食器洗浄機を購入してから助成金申請はできますか?

原則できません。交付決定前に購入・契約・工事を行うと対象外になる可能性があります。

時給を何円上げれば業務改善助成金の対象になりますか?

令和8年度は50円以上の賃上げが必要です。また、賃上げ対象者は雇用保険被保険者である必要があります。

食器洗浄機以外に飲食店で対象になりやすい設備はありますか?

POSレジ、モバイルオーダーシステム、券売機、セルフレジ、シフト管理システムなどが対象となる可能性があります。

この記事を書いた人

社会保険労務士 渡邉事務所
渡邉拓弥

渡邉事務所代表。さいたま市を中心に助成金申請・労務管理・就業規則・障害年金など中小企業をサポート。

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