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中小企業は採用で大手に勝てない?求人で見直したい6つのポイント

「近くで大手企業が募集しているからうちには応募が来ない」
「給料も福利厚生も違う。比べられたらそりゃあ厳しいですよ」

大手企業の求人を見ると、そう感じる社長もいらっしゃると思います。

確かに給与や休日、知名度など、すぐには差を埋められない部分もあるでしょう。

ただここで一つ考えていただきたいことがあります。

社長自身が「自分が仕事を探す立場だったら、この会社のどこに魅力を感じるか」を説明できるでしょうか。

他社にあって、自社にないものばかりを見ていると今あるよさを見落としてしまいます。

待遇の確認は必要です。そのうえで、まだ求人で伝えられていないことはないのか。

今回は、大手には勝てないと諦める前に見直していただきたい6つのポイントをお伝えします。

01.「大手を選ぶ人」だけを想定していないか

自社に合う採用について打ち合わせをする様子

仕事を探している人が、全員同じ希望を持っているわけではありません。

収入を重視する方もいれば、勤務地や勤務時間を優先する方もいます。

整った組織で担当業務に集中したい方もいれば、少人数の職場で仕事の全体に関わりたい方もいるでしょう。

ところが、採用する側が「求職者は、給料と会社の規模で選ぶものだ」と決めてしまうとそれ以外の情報が求人から抜けてしまいます。

まずは、自社に来てほしい人が、どのような働き方を望んでいるのかを考えてみてください。

例えば、転勤せず地域で働きたい方に向けた求人なら、勤務地や異動の有無は大切な情報です。

未経験から仕事を覚えたい方であれば、最初に何を任され、誰に教えてもらえるのかが気になるでしょう。

自社の環境に合う人は誰なのか。そこが曖昧なままでは求人に何を書くべきかも決まりません。

02.「社長との距離が近い」で説明を終えていないか

中小企業の求人で、「社長との距離が近い職場です」という表現を見かけます。

社長としては魅力のつもりでも、求職者には「いつも社長に気を使わなければならないのかな」と受け取られるかもしれません。

距離が近いことで、働く人にどんなよさがあるのか。そこまで説明したいところです。

例えば、仕事で困ったとき、社長に直接相談できる。新しいやり方を提案したら早い段階で検討してもらえる。

自分が取り組んだ仕事について、具体的な意見をもらえる。

実際にそうした環境があるなら、その様子を求人に書いてみてください。

「業務の進め方で困ったときは、社長に直接相談できます。仕事の改善案も、日々の打合せで話し合っています」

こう書けば、何がよいのかが伝わります。

ただし、普段は話しかけにくい雰囲気なのに、求人だけ「何でも相談できる」と書いても、入社後にずれが生まれます。

社長自身が、日頃の接し方を振り返ることも必要です。

03.「幅広い仕事」を、丸投げに見せていないか

任せる仕事や教育について話し合う様子

少人数の会社では、一人がいくつかの業務を担当することもあるでしょう。

仕事の全体を知りたい方には魅力になる一方、「何でもやらされそう」「教えてもらえないまま任されるのでは」と不安に感じる方もいるはずです。

求人には、任せたい仕事を並べるだけでなく覚えていく順番を書いてみてください。

例えば、営業職であれば、

「入社後は先輩の訪問に同行し、商品やお客様について覚えていただきます。その後、習熟度を確認しながら、担当のお客様を引き継ぎます」

と説明できます。

さらに、提案から納品、その後のフォローまで関われるのであれば、それも伝える材料になります。

どこまで任せるかと、どのように支えるか。この二つをセットで説明することが大切です。

経験できる仕事が多いことを、応募者が前向きに受け止められる求人になっているか、確認してみましょう。

04.地域で働けることを、当たり前だと思っていないか

転勤がない。自宅から通える。生活の拠点を変えずに働ける。

社長にとっては、ごく普通の条件かもしれません。

しかし、働く場所を変えたくない方にとっては会社を選ぶ理由になり得ます。

例えば、家族との時間を確保したい方や、住み慣れた地域で働き続けたい方にとって勤務地の見通しは大切です。

自社にそうした特徴があるなら、求人の中でも分かりやすく伝えてください。

実際の勤務地や、異動の可能性について具体的に書く必要があります。

また、地域とのつながりも、仕事への理解を深める材料になります。

  • どのようなお客様から依頼があるのか。
  • 自分たちの仕事が、地域のどこで役立っているのか。
「地域密着」という一言で済ませず、普段の仕事を紹介してみましょう。入社後に誰と関わり、何をするのかが見えてきます。

05.従業員が自社を選んだ理由を、聞いたことがあるか

従業員の声を聞く様子

ここまで読んでも、「うちの強みは、やはり思いつかない」という社長もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、今働いている従業員に聞いてみてください。

  • 「入社するとき何が決め手だった?」
  • 「前の職場と比べて助かっていることはある?」
  • 「どんな人ならこの会社に合うと思う?」

立派な回答を求める必要はありません。

  • 「質問したときに、手を止めて教えてもらえた」
  • 「面接で、大変なことも説明してくれた」
  • 「お客様から直接反応をもらえるのがうれしい」

こうした話が出てくれば、求人で伝える内容を考える手掛かりになります。

社長が思う魅力と、従業員が感じている魅力は、同じとは限りません。

回答を求人に使う際は、本人に確認し、ほかの従業員にも当てはまるか、現在も同じ対応ができているかを確かめましょう。

06.求人で伝えたよさを、選考でも感じてもらえているか

求人に「一人ひとりを大切にする会社」と書いてあっても、応募後に連絡が来なければ、その言葉を信じてよいのか迷ってしまいます。

「相談しやすい職場」と書かれていたのに、面接で質問しづらい雰囲気だったら、応募者はどう感じるでしょうか。

求人で伝える内容と、実際の対応が合っているかも見直してください。

  • 応募への返信は滞っていないか。
  • 面接では仕事内容を説明しているか。
  • 応募者が聞きたいことを話せる時間を設けているか。

大きな制度を新設しなくても、取り組めることはあります。

また、よい面だけでなく、繁忙期の働き方や、覚えるのに時間がかかる業務なども説明しましょう。応募者が納得して判断できる情報を渡すことも、会社への信頼を考えるうえで大切です。

まとめ|大手との差を嘆く前に、自社の伝え方を見直す

待遇が大きく見劣りする場合には、条件そのものの改善が必要なこともあります。伝え方だけで、すべてを解決できるわけではありません。

それでも、自社で働くよさがあるのに、求人で伝わっていないのはもったいないことです。

誰に来てほしいのか。その人に、どのような仕事と働き方を用意できるのか。

社長自身の言葉で、一度書き出してみてください。足りないところは、従業員の声も聞きながら補っていきましょう。

社会保険労務士 渡邉事務所

さいたま市にある社会保険労務士 渡邉事務所では、中小企業の採用・定着に関するご相談にも対応しています。

  • 「大手企業と比べると自信が持てない」
  • 「自社のよさを、求人でどう伝えればよいか分からない」

そうしたお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

自社に合う人と出会うために、今の求人で見直せることを一緒に考えていきましょう。

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この記事を書いた人

社会保険労務士 渡邉事務所
渡邉拓弥

渡邉事務所代表。さいたま市を中心に助成金申請・労務管理・就業規則・障害年金など中小企業をサポート。

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